最近愛犬が散歩に行きたがらなくなったな、歩くのが遅くなったなと感じている飼い主さんは多いと思います。
年を取ると足腰が弱くなるのはワンちゃんも人も同じです。
ワンちゃんは後ろ足が弱りやすいと言われています。
そこで腰も含め、老化による足腰の弱りについて書いていこうと思います。
ワンちゃんは人よりも年をとるスピードが早いです。
小型・中型犬では10歳くらい(人では56歳くらい)、大型犬では7歳くらいから(人では54歳くらい)シニアと呼ばれることが多くなります。
もちろんワンちゃんの犬種や生活環境などにより老化の程度は異なります。
老化によりワンちゃんに見られる変化はいろいろなところに表れます。
・被毛のつやがなくなる
・白髪が増える
・目が白く濁る
・首の位置が下がる
・口臭が出てくる
・運動量が減り太りやすくなる
・呼びかけたときの反応がにぶくなる
・寝ている時間が増える
・免疫力が低下するため病気になりやすくなる
など多くの変化が少しづつ起こります。
ずっと一緒にいるとなかなか変化に気づきにくく、気が付くころには老化がかなり進んでいるということは珍しくありません。
今回のテーマである足腰の弱りに注目すると…
・散歩のスピードがゆっくりになった
・散歩中に休憩するようになった
・疲れるのが早くなった
・段差や坂道を嫌がる、大変そう
・関節や筋肉が弱り歩き方が変わる
など足腰が弱ってくるとワンちゃんが大好きなお散歩でも多くの変化があります。
足腰が弱った愛犬のためにできることは…
・ゆっくりと短い距離(愛犬に合った距離)のお散歩
・マッサージ
・床を滑りにくくする
・階段などの段差を避ける
・肥満にさせない
お散歩は体を動かし、様々な匂いを嗅ぎ、いろいろな音を聞くようにとても刺激があります。そのため、足腰が弱っても無理をしない範囲でお散歩に行ってあげるといいでしょう。
マッサージとは、優しく体をなでてあげる・触ってあげるということです。私たちでも痛いところをなでていると痛みが和らぐというのは経験したことがあると思います。ワンちゃんも同じで、飼い主さんに痛いところをなでてもらえると痛みが和らぐとされています。
足腰の弱ったワンちゃんの場合、階段などの段差は負担になり疲れやすく痛みが出てしまうこともあります。そのため、無理をさせないようにしましょう。
また、足腰が弱った理由が病気の可能性もあります。
たとえば、椎間板ヘルニア、関節疾患(変形性関節症など)、脳の障害(脳炎、脳腫瘍)などです。
病気が原因の場合は、治療により改善することもあるので病院に行きましょう。
病気が原因の場合、痛みなどから触られることを嫌がるワンちゃんもいます。そんな時は、無理に触らないであげましょう。
老化による足腰の弱りは必ず起きますが、食事の内容や、運動量、環境を見直し、早めの対応によって弱るスピードをゆっくりにすることも出来ます。
ワンちゃんは人より早く年を重ねていきます。
その時の愛犬に合わせた生活を送るようにしましょう。
また、足腰が弱くなったため歩けなくなったり、寝たきりになり介護が必要になると、飼い主さんは夜鳴きや体位交換などにより心身共に疲れてしまうことがあると思います。
ぜひ、老犬ホームなどをうまく使い無理をしないで愛犬との楽しい生活を送ってください。