最近なんか愛犬の元気がないな…と感じたことがある飼い主さんは多いでしょう。愛犬が高齢犬だとさらに増えると思います。

なんか元気ないな…が症状の病気。

それが甲状腺機能低下症です。

そもそも甲状腺とは…

甲状腺は喉にある小さな臓器で、甲状腺ホルモンを出しています。

甲状腺ホルモンとは、体の機能を維持したり、活動をするためのエネルギーを作るのに必要なホルモンです。

そのため、甲状腺機能が低下すると、元気がなくなるという症状が出てきます。

元気がなくなるという症状は、高齢になってきたからかな…ということで病院に行くべきか悩む飼い主さんが多いと思います。

どの病気にも言えますが、早期発見・早期治療が大切です。

症状

・元気がなくなる
・すぐ疲れる
・動きたがらない
・食べる量が同じなのに太る
・顔が腫れぼったく悲しそうな表情に見える
・脱毛
・皮膚の色素沈着
・低体温
・徐脈

甲状腺機能低下症になると活動をするエネルギーを作りだすのが難しくなります。
そのため、食べたものをエネルギーにできずに脂肪になっていきます。
すると、同じ量しか食べてないのに太ってきます。

脱毛は、体幹部(首~お尻までの胴体の部分)やしっぽに左右対称の脱毛が起きやすいとされています。

また、他の皮膚病(膿皮症など)になることもあります。その場合は、皮膚病の治療も必要になることがあります(甲状腺ホルモンの薬を飲むことで治っていく可能性もあるため、獣医さんと相談して治療をしていきます。)

症状の経過

甲状腺ホルモンの薬を飲むとだんだんと(1週間~)元気が出てきたと感じると思います。

1~2カ月後には、脱毛の改善や体重の変化が出てきます。

もちろんワンちゃんにより違いはありますが、適正量の薬を飲んでさえいれば健康なワンちゃんと同じ生活ができることがほとんどです。

原因

甲状腺機能低下症になる原因のほとんどが甲状腺自体です。

甲状腺自体というのは、ワンちゃんの体の免疫がなぜか甲状腺を攻撃してしまうことで甲状腺の機能が低くなることが原因です。

他にも、原因が分からないのに甲状腺が小さくなってしまうこともあります。

まれではありますが、甲状腺の腫瘍や遺伝により起こることもあります。

治療

甲状腺ホルモンの薬を飲むことで症状はだんだんなくなってきます。

一度働かなくなった甲状腺は治療をしても元には戻せません。

また、甲状腺ホルモンは多すぎると甲状腺機能亢進症という病気になってしまいます。

そのため、定期的に血液検査をおこない、量を調節しながら生涯にわたり薬を飲む必要があります。

予防

免疫の異常が原因のため予防法は特にありません。

定期的な血液検査による早期発見が大切です。

日常生活でできる事

この病気になったら、獣医さんの指示に従いしっかりと薬を飲ませましょう。

日常生活では愛犬の様子をしっかりと観察し、なにか変化がないかを見落とさないようにしましょう。

薬の量が多すぎると、食欲が旺盛になり食べているのに体重が減ったりなど甲状腺機能亢進症という病気につながります。「あれ?」と思うことがあれば薬の量があっていないことで症状がでている可能性もあることを知っていてください。

今回は甲状腺機能低下症という病気について書きました。

この病気のように老化のせいかなと思うようなことでも病気の可能性があります。普段の愛犬の様子を知っているのは飼い主さんです。様子がおかしいな、気になるなと感じたら獣医さんに診察してもらいましょう。